ブック構築で「クリーチャーを何枚積めばいいか」と悩むことはありませんか?
「とりあえず15〜20枚くらい入れておけばいいかな」という感覚で決めている方は多いと思います。しかしこれは本質的ではありません。いつまでに何枚使うかこそが本質だからです。
この記事ではシミュレーション結果を踏まえて、ブックに採用すべき枚数を論理的に決めるステップを解説します。
この記事を読むとーー
結論:リカドの村で使う地援護ブックはクリーチャー19枚(うちグレートタスカー4枚)、アイテム5枚、スペル16枚(うちギフト4枚)が最適である。
と計算できるようになります。それではいってみましょう!
前提|それぞれのカードの特徴について
まずブックに入れるカードの性質を整理しておきましょう。クリーチャー・アイテム・スペルの3種類はそれぞれ「引きすぎ」「引かなさすぎ」に対する感度が大きく異なります。
クリーチャーは不足すると致命的
空き地に止まったのにクリーチャーが手札にない。その1ターンで他のセプターが先に土地を取っていきます。クリーチャーを引けないことで発生する「取れたはずの領地が取れない」というのは非常に重い機会損失です。
topページの『step2|目標達成のやりかたを覚えよう 合言葉は1-1-1-4-5』でもお話しした通り、連鎖構築はカルドセプトの勝利には不可欠です。
ヨシとにもかくにもクリーチャーを引けないとお話になりません!
クリーチャーの不足は致命傷になり得ます。そのため、クリーチャーは「最低でもこれくらいの枚数は引きたい」という考え方でブックを構築する必要があります。
クリーチャーとアイテムは必要以上に引くと損
クリーチャーが不足するのは極めて大きな問題ですが、クリーチャーを使えるシチュエーションはスペルと比較してそれほど多くありません。
例えば、以下の場面ではクリーチャーカードを使えません。
- 自分の領地に止まったとき
- 特殊地形に止まったとき
- レベルアップするとき
クリーチャーが必要な場面は、空き地への配置時と侵略時の2つに限定されます。
ゲーム設計的に毎ターンクリーチャーを置き続けることはできませんし、必要ありません。ビギンズでは土地が5つもあれば十分に目標達成できるのですから。
アイテムを使うタイミングは更に少ないです。
ヨシだってクリーチャーとセットじゃないと使えないし。
クリーチャーやスペルと異なり、アイテムは使えば使うほど利益が増すわけではありません。これがアイテムの大きなデメリットです。プレートメイルを着てレベル1領地を守っても、資産は増えません。
基本的には重要な局面で数枚使えれば十分です。アイテムの投入枚数には注意が必要です。
スペルは引ければ引けるほど嬉しい
スペルを使わないターンもまた機会損失と言えます。
ヨシ仮に自分の手番のたびにマナを使用していたとしたら、大きなアドバンテージになります。
移動スペルで高額領地を飛び越え、地形変化スペルで連鎖を伸ばす。スペルの活用方法は多様です。
クリーチャーと違って、スペルは多く引いて困ることはありません。クリーチャーと違って基本的に使えば使うほど自分の得になるのですから。
例外があることは承知で、あえてシンプルに言いましょう。スペルは使えば使うほど有利になります。スペル使用回数が少ないブックは弱いです。
具体的な例外として、レベルダウンスペルやダメージスペルなどの妨害スペルが挙げられます。4人戦の時の妨害スペルは、いたずらに使うと自分の得にならないケースもあります。詳しくはカルドセプト攻略サイト重力制御の『カルドセプト リボルト戦術論 5-2 干渉の指針』をご参照ください。
クリーチャー:アイテム:スペルの割合の決め方
私なりの「クリーチャー:アイテム:スペルの比率の最適化を重視したブックの組み方」をご紹介します。大まかな流れは以下の通りです。
大まかなコンセプトを決める。
クリーチャーとアイテムの枚数を最小化してスペル枚数を最大化できるドロー構成を採用する。
これで必要なスペルが入れられないのであれば、そもそも無理がある設計である。step2とstep3の条件を見直して組み直す。
step1.ブックの方向性を決める|どんな風に勝ちたいのか
ブックは思いつきから始まります。こういう風にしたら強いんじゃないか、あの人みたいなブックを使ってみたい。そこからスタートして構いません。
ヨシブックを作り始めたら数字でがんじがらめです。最初のアイディア出しくらいは自由に軽やかにやりたいものです。
しかし素晴らしいアイディアもこのままでは絵に描いた餅です。アイディアの輪郭をはっきりさせるために、いくつか自問自答してみましょう。
- ブックをイメージするためのトリガーリスト
-
- レギュレーションは?(マップ・対戦人数など)
- 特殊なコンセプトはあるのか?(相手を踏ませることを意識する、ランドトランスを破壊して使えないようにする、全員焼くなど)
- 何ラウンドでの勝利を目指すのか?
- 想定する達成系は何連鎖なのか?
- 侵略はどのくらいするのか?(侵略や妨害を多く積むと基本的には遅くなるので試合時間は長めに見積もることになる)
- そのために最適な属性は何か?
こうした問いに答えて行くと、なんとなく必要な枚数が見えてきます。そのイメージを持って、次のstepに進んでみましょう。
step2.クリーチャーがいつまでに何枚必要か決める|「何枚入れる」はナンセンス
クリーチャーの枚数を決める際に「20枚くらいかな」という発想は本質的ではありません。重要なのは「何ラウンド目までに何枚引いていれば良いのか」という考え方です。
前述の通り、カルドセプトにおいてクリーチャーを配置する機会は大変貴重です。4ラウンド目に100枚クリーチャーを引いたとしても、1~3ラウンド目に止まっていた領地にクリーチャーを配置できるわけではありません。
1ラウンドまでには○枚、2ラウンドまでには○枚引いておきたい、と想定する必要があるのです。
クリーチャー需要枚数の基準|16bits氏の領地獲得モデル
何ラウンドでクリーチャーは何枚必要の基準として、16bits氏が提唱する領地獲得モデルを紹介します。
リカドの村を例に取ってみましょう。1周24歩のうち特殊地形は4マス、マップ全体では29マスのうち特殊地形が5マス存在します。24/29が配置できる領地となります。

1ラウンド目の1番手の人は空き地に停止する確率は24/29ですね。厳密に言えば城から1~8マス移動すれば必ずどこかの空き土地に止まることができるのは承知の上です。モデルを単純化するため、このように計算していきます。
このあと、空き地に止まったら必ずクリーチャーを置く、人の領地は侵略しないと仮定した場合、各ラウンド終了時点での1人あたりの累積獲得領地数は以下のように推移します。
| ラウンド数 | 土地数 (A) | 空き地数 (B) | 領地獲得確率 (C=B/29) | R終了後の空き地数 (D=B-C×4) | 1人あたり領地数 (E=(A-D)÷4) |
|---|---|---|---|---|---|
| 1R | 24 | 24 | 0.83 | 20.69 | 0.83 |
| 2R | 24 | 20.69 | 0.71 | 17.84 | 1.54 |
| 3R | 24 | 17.84 | 0.62 | 15.38 | 2.16 |
| 4R | 24 | 15.38 | 0.53 | 13.25 | 2.69 |
| 5R | 24 | 13.25 | 0.46 | 11.43 | 3.14 |
| 6R | 24 | 11.43 | 0.39 | 9.85 | 3.54 |
| 7R | 24 | 9.85 | 0.34 | 8.49 | 3.88 |
| 8R | 24 | 8.49 | 0.29 | 7.32 | 4.17 |
| 9R | 24 | 7.32 | 0.25 | 6.31 | 4.42 |
| 10R | 24 | 6.31 | 0.22 | 5.44 | 4.64 |
| 11R | 24 | 5.44 | 0.19 | 4.69 | 4.83 |
| 12R | 24 | 4.69 | 0.16 | 4.04 | 4.99 |
| 13R | 24 | 4.04 | 0.14 | 3.49 | 5.13 |
このモデルから、自分が常に平均的に空き地を取れていると仮定すると、各ラウンドまでに引いておきたいクリーチャーの最低枚数が見えてきます。
これ以上の枚数のクリーチャーを引けていれば、機会損失は発生しないと考えるわけです。
- 16bits氏の領地獲得モデルに従った場合必要とされるクリーチャー累計枚数(リカドの村版)
-
- 1Rまでに1枚以上
- 2Rまでに2枚以上
- 3Rまでに3枚以上
- 5Rまでに4枚以上
- 8Rまでに5枚以上
- 13Rまでに6枚以上
これを最低限の必要枚数の基準とすると良いでしょう。これより必要量が増えそうと判断するならば、それを踏まえて調整していくことになります。
クリーチャーを増減すべき条件
クリーチャーの需要は様々な理由で増減します。クリーチャーを増減すべき条件をいくつか紹介します。
| クリーチャーを多めにすべき条件 | クリーチャーを少なめにすべき条件 |
|---|---|
|
侵略を重視するブック
相手の領地に止まったときにもクリーチャーを使うから。
ゴールドグース等を採用しているブック
クリーチャーカードを消費することで収入を得るので、消耗が激しいから。
援護クリーチャーが多いブック
アイテムとしてクリーチャーを使うので消耗が激しいから。
|
マップが広い
戦闘回数が相対的に減り、消耗しにくくなるから。序盤で配置できなくても後から配置できるから。
目標魔力が高い(長期戦)
土地が空いている時間帯≒クリーチャーが最も機能する時間帯の割合が少ないから。
特殊な構成のブック(パウダーイーターブック等)
本稿の理論の対象外であるため。
|
確率で考える|何%の安心が必要か
需要枚数が決まったら、次は「その枚数を何%の確率で引けていればいいか」を考えます。
ここに正解はありません。95%の確率で必要枚数を引けるようにクリーチャー積むと、スペルを使う余裕がなくなります。かといって50%では2試合に1回以上の頻度で機会損失が起きます。
筆者は85%をくらいを基準にしているものの、正直なところほとんど直感で決めた数字です。何%で見積もると勝率が良くなるか、ここは今後の課題としたいところです。
1ラウンド目にクリーチャーを1枚以上引く確率を90%以上にするにはどうすればいいのか? 具体的な計算は公開しているクリーチャー充足確率シミュレーターを使ってみてください。

step3.アイテムがいつまでに何枚必要か決める|アイテムは期待値で管理する
アイテムを%で考えると過剰になる
アイテムも「何ラウンド目までに何枚必要か」という時間軸を考慮します。
ただし、この時にクリーチャーと同じように「その枚数を何%の確率で引けていればいいか」という計算方法は現実的ではありません。
ブックにおけるカードのドロー確率(超幾何分布)の性質として、引きたい枚数が多い場合ほど、期待値と90%ラインの乖離が小さくなります。逆に言えば、引きたい枚数が少ないほど、その枚数を90%の確率で引くために必要な採用枚数が、期待値から大きく膨らむ傾向があります。
ヨシ要は「クリーチャーより必要枚数が少ないアイテムを90%以上の確率で必要枚数引こうとするとめっちゃ枚数かさむよ」ってことです。
具体例で比較してみましょう。
| 目標 | 期待値 | 90%以上の確率で目標達成するライン | 期待値と90%の差 | |
| クリーチャー | 5R(9枚ドロー)で4枚以上引きたい | 18枚(目標達成率65.9%) | 24枚(目標達成率92.8%) | +6枚(1.33倍) |
| アイテム | 5R(9枚ドロー)で1枚以上引きたい | 5枚(目標達成率74.2%) | 9枚(目標達成率92.6%) | +4枚(1.80倍) |
期待値としては5枚足りるのに、90%以上達成しようとすると9枚(期待値ラインの1.80倍)も採用しなくてはなりません。
このように、アイテムを「X%の確率でY枚引けるようにする」という発想で設計しようとすると、過度な枚数になってしまいます。アイテムは期待値で管理し、引けなかったらどうするかというプランを立てておくのが現実的でしょう。
具体的な計算は最適カード枚数計算用シミュレーターを使ってみてください。

アイテムは対戦相手由来で使用枚数が変わるので感覚的に調整する
クリーチャーは自分が配置しようとした時に使います。スペルも自分が使おうとした時に使います。
でも、アイテムは相手が侵略しようとした時に使うことが多いのです。自分が使うつもりがなくても、相手から殴られれば防具を使わざるを得ません。
ヨシアイテム消費量は相手の行動に依存するので、正確な想定方法がないんですよね……。
これらは、ある程度感覚的に決めていくしかありません。アイテムを多く積むべき条件と、減らして良い条件をいくつか例示します。
| アイテムを多めにすべき条件 | アイテムを少なめにすべき条件 |
|---|---|
|
侵略を重視するブック
相手の領地に止まったときに武器を使うことが多いから。
狭いマップ
少ない領地を奪い合うために、戦闘が起きやすくなるから。
戦闘を多く行う戦術が流行っている
自分がアイテムを使うつもりがなくても、殴ってくる相手が増えるから。
|
マップが広い
戦闘回数が相対的に減るから。
アイテム以外で守るブック
アイテムを使わなくても守れる構成にしているから(デコイ、援護、応援など)
|
繰り返しになりますが、基本的には使わないアイテムはブックの贅肉です。不足にも入れすぎにも注意は必要です。
step4.スペルを積む|適切なドローカードを採用してスペル比率を高める
クリーチャーとアイテムが、何ラウンドまでに何枚必要か決めたら、それを満たす条件を探していきます。
このとき、大多数のブックにおいて、ドロースペルの採用が推奨されます
前述の通り、スペルカードはたくさん使えるほど強いカードです。クリーチャーとアイテムの割合は、step2・step3の条件を満たす範囲内で、最小限まで削減する必要があります。
ドローカードはクリーチャーとアイテムの圧縮に直結します。その詳細については別記事で解説していますのでご参照ください

ドローカード構成を決めれば、クリーチャーとアイテムの必要枚数が決まります。残った枠をすべてスペルで埋めましょう。
必要なスペルが入らない場合には、ほとんどの場合、step2とstep3の条件を高く設定しすぎています。条件を見直してください。
ヨシクリーチャー事故も起こしたくないし、スペルもいっぱい使いたいだなんてワガママは通りません!
ケーススタディ|リカドの村の地属性援護ブックを組んでみよう
では実際にブックを組んでみましょう。マップはリカドの村で、4人戦、目標魔力は8000Gとします。
step1.ブックの方向性を決める|援護ブックは強そう
前提として、私はビギンズ環境では援護ブックが非常に強力であると考えています。なぜ強いかは、初心者向けのクリーチャー解説記事に載せていますので、そちらをご参照ください。

援護が強い属性と言えば地属性。カルドセプトでは古くから使われてきた「地援護ブック」は本作でも有効です。
遅延をかけるコントロールブックではないので、速やかな目標達成を目指したい。援護クリーチャーを早くからばらまいて、5連鎖で勝負を決めたいところです。
序盤からばらまくのであれば、3周目の周回ボーナスで達成することが可能でしょう。16~17ラウンド(移動スペル無しで3周する時間)での達成を目指します。
自分より早いセプターがいた時の妨害枠として、アタッカーもほしいところ。援護ブックならばスタッツが大きいクリーチャーはそのまま武器になります。強力なアタッカーであるグレートタスカー(領地コストあり)をレベル1侵略用に4枚採用する構成を想定します。
step2.クリーチャーがいつまでに何枚必要か決める|減らす理由はなさそう
まずベースは16bits式の数字を参照します。
- 16bits氏の領地獲得モデルに従った場合必要とされるクリーチャー累計枚数(リカドの村版)
-
- 1Rまでに1枚以上
- 2Rまでに2枚以上
- 3Rまでに3枚以上
- 5Rまでに4枚以上
- 8Rまでに5枚以上
- 13Rまでに6枚以上
ここに実戦の感覚を加味します。2周目以降(リカドの村では5〜6ラウンドで1周)は侵略によるクリーチャー消耗が発生し始めます。相手のレベル1をグレーとタスカーで叩いたり、ランドトランスで空いた土地を埋めたりする需要を見込む必要があります。
クリーチャーを5枚引くまで(8ラウンドまで)は16bits式に従い、以降は3ラウンドに1枚程度の追加需要を見込むことにしました。
- 実践を踏まえて考えた必要枚数
-
- 1Rまでに1枚以上
- 2Rまでに2枚以上
- 3Rまでに3枚以上
- 5Rまでに4枚以上
- 8Rまでに5枚以上
- 11Rまでに6枚以上
- 14Rまでに7枚以上
以下が、上述の仮定に基づいたシミュレーション結果です。

素ドロー構成の場合、23枚ものクリーチャーが必要になります。これは極めて厳しい制約であり、スペル枚数が大幅に少なくなってしまいます。
ここでギフトを4枚採用するとどうなるか考えてみましょう。

ドロー力が増すためクリーチャー必要枚数が19枚まで減ります。スペルを採用する余地が増えました。
ヨシギフト以外のスペルを採用できる枚数は1枚しか違いませんが、ギフトを使うことでギフト以外のスペルを引いてくるペースも早くなっています。スペルをたくさん使えるようにしていると言えますね。
この調子でもっとドローを強くすると、さらに強くなるかも? ギフト4枚+ホープ2枚の構成にしてみましょう。
クリーチャーの必要枚数は18枚まで下がります。しかし16ラウンドまでにスペルをドローする能力は、ギフト4のみの構成と比べてわずか0.5枚の差しかありせん。ドロースペルを撃ってドロースペルを引いてくるシーンも増えているようです。
ホープを2枚打つコスト(2ターン+80G)も考えると、費用対効果の観点から採用の優先度は低いです。
今回はギフト4枚採用&クリーチャー19枚採用が良いと判断します。
step3.アイテムがいつまでに何枚必要か決める|援護ブックなのでちょっと少なめ
前述の通りアイテムについては、クリーチャーのような厳密な確率管理は現実的ではありません。初手に1枚アイテムを持っていたいなと思うものの、1ラウンド目にアイテムを1枚以上90%の確率で持っていようとすると、ギフト4構成でもアイテムが12枚必要になります。
そんな訳で、アイテムは期待値で管理するのが現実的。期待値ベースでの必要枚数を考えていきましょう。
まず侵略時に使うアイテムについて。武器やグレムリンアムルを使うことが多いです。しかし、援護ブックは侵略時にアイテムを使うことを想定しません。理由は以下の通りです。
- 殴る際は援護クリーチャー+グレートタスカーで足りるから武器を入れない
- もともとのスタッツが小さい援護クリーチャーとグレムリンアムルとの相性が悪いから採用しない
よって「守備時に使うアイテムはどのくらいか」を考えれば良いでしょう。1周(リカドの村では5〜6ラウンド)に1枚のアイテムが消費されると仮定します。
以下がシミュレーション結果です。

最適枚数8枚。援護ブックであるためアイテムへの依存度がやや下がることを考え、1枚減らして7枚と考えてみましょう。
ヨシ感覚としてはかなり多めの枚数に見えます。
やはり、ドローカードなしだとアイテムの必要数は膨れ上がってしまいます。ドローカードありの条件下で最適な枚数を検討する必要がありそうです。
クリーチャーの項目で、ドローカードはギフト4構成が良さそうと判断しました。ギフト4枚構成であれば、アイテムは何枚必要かをシミュレーションしてみます。

今度は6枚程度が最適と出ました。援護ブックであることを加味して1枚減らし、アイテムを5枚採用する。この数字なら悪くなさそうに見えます。
step4.スペルを積む|ギフトの恩恵を活かしてしっかりスペルを使っていく
クリーチャー19枚+アイテム5枚=24枚。ギフト4枚を含むスペルが16枚確保できます。ギフトを除いたスペルは10 枚から12枚に増やせています。
2枚しか増えていないように見えますが、ギフトでドロー力が上がっているため実際に使えるスペルの枚数はそれ以上です。
| ドローなし | ギフト4積み | |
|---|---|---|
| 採用すべきクリーチャー枚数 | 23枚 | 19枚 |
| 16ラウンドまでに引けるクリーチャー枚数(シミュレーション値) | 11.48枚 | 12.35枚 |
| 採用すべきアイテム枚数 | 7枚 | 5枚 |
| 16ラウンドまでに引けるアイテム枚数(シミュレーション値) | 3.51枚 | 3.24枚 |
| 採用できるスペル枚数 | 10枚 | 16枚(ギフト4枚含む) |
| 16ラウンドまでにギフトを使える回数(シミュレーション値) | 0回 | 2.34回 |
| 16ラウンドまでに引けるギフト以外のスペル枚数(シミュレーション値) | 5.01枚 | 7.79枚 |
ドローカードを適切に採用することで、クリーチャーやアイテムの供給を減らさずに、スペル使用回数(ギフト含む)をほぼ倍にすることができました。
この段階でスペルを使える回数が不足している場合、以下を検討してください。
- クリーチャーの安全率は過度ではないか
- アイテム枚数をさらに削減できないか
- ドロー構成はこれがベストか
いずれかの見直しにより、スペル比率を高めることができます。
ヨシかくいう私も最初は①のクリーチャーの安全率を90%で見込んで「これはちょっと安全を重視しすぎた!」と反省し、85%に調整したのです。15%の事故は受け入れます!
結論:リカドの村で使う地援護ブックはクリーチャー19枚(うちグレートタスカー4枚)、アイテム5枚、スペル16枚(うちギフト4枚)が最適である。
まとめ
今回のまとめはこのフローです。
大まかなコンセプトを決める。
クリーチャーとアイテムの枚数を最小化してスペル枚数を最大化できるドロー構成を採用する。
これで必要なスペルが入れられないのであれば、そもそも無理がある設計である。step2とstep3の条件を見直して組み直す。
ヨシここまで語っておいてなんですが、こんなの絵に描いた餅ですからね!
カルドセプトには数字で調整しきれない要素があります。クリーチャー19枚(うちグレートタスカー4枚)、アイテム5枚、スペル16枚(うちギフト4枚)が完璧と思っていても、見落としていた要素によってブック全体が機能不全になることは大いにあります。だからこそ面白いんですけど。
しかし「なんとなく」で組むよりも、数字でベースを作ったうえで、環境やコンセプトに合わせて微調整する方が、精度の高いブック構築が実現できます。
シミュレーターで自分のブック構成を試してみてください。しきい値やラウンド需要を変えながら「このくらいで十分か」「思ったより枚数がいるな」という感覚を数字で確かめてみてもらえると嬉しいです。

参考文献
- 重力制御「カルドセプト リボルト戦術論 5-2 干渉の指針」
https://www.asahi-net.or.jp/~dd7h-stu/culdcept/revolt-tactics/5-2.html
干渉とリソース管理の関係性について、定量的に解説しています。 - 重力制御「カルドセプト リボルト戦術論 7-1 カードの機能」
https://www.asahi-net.or.jp/~dd7h-stu/culdcept/revolt-tactics/7-1.html
カードが試合で果たす役割と機能率の概念について。 - 重力制御「カルドセプト リボルト戦術論 7-2 カード枚数の意味」
https://www.asahi-net.or.jp/~dd7h-stu/culdcept/revolt-tactics/7-2.html
カードの採用枚数と試合展開の関係を、体系的に説明しています。 - 重力制御「カルドセプト リボルト戦術論 7-3 クリーチャーの枚数」
https://www.asahi-net.or.jp/~dd7h-stu/culdcept/revolt-tactics/7-3.html
クリーチャー枚数の需要と供給のギャップを計算する方法について。


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